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振込手数料の勘定科目。「支払手数料」にしておくと売掛金の消込処理時に便利【freee】

freee

会計処理を行っていると、「これはどの科目を選べばよいのだろう」ということがしばしば起こります。

どの科目を使用するのかについては、絶対の正解が存在するものばかりではありません。

事実、ご依頼されている会計事務所により、使用する科目が異なっていたり。

その中で今日は、振込手数料についてです。

振込手数料の勘定科目は

銀行取引時に発生する「振込手数料」。

私が経験してきた中では、下記の科目が使用されていました。

  • 支払手数料
  • 手数料
  • 雑費

どれも間違いではありません。

科目名と取引内容も一致しています。

振込手数料の合計支払額が多い方は「支払手数料」や「手数料」勘定を使用して、経営検討事項として把握しやすくするのも有りですね。

一方で毎月の振込手数料の発生が少ない方は、微々たる金額ですので「雑費」に含めてしまって良いかもしれません。

(※私自身は「雑費」勘定の金額が大きくなることで管理会計上のデメリットになるとの考えから、極力「雑費」を使用しない方法を推奨しています。)

と、考え方によりいくつかの科目が候補となります。

これらはもちろんfreeeを利用されている方についても同様なのですが……、

  1. freeeを導入している、かつ、
  2. しばらく預金の口座連携&明細取込を行う予定がない

上記に該当する方については、振込手数料を「支払手数料」勘定で管理するのがオススメです。

freeeでは売掛金の入金消込時に便利な機能がある

freeeでは、売掛金など(未決済取引)の入金時に、その未決済取引を消込む形で会計処理を行うことができます。

■「自動で経理」を使用する場合

⑴前提
 未決済取引を登録する(売掛金などの計上)

⑵入金時
 〇自動取引の場合
  ①消し込みを行う入金明細の絞り込み
   ・「取引」→「自動で経理」へ移動
   ・ステータス「未処理」、入出金「入金」の条件を指定して検索

  ②消込処理
   ・未決済取引金額と入金明細の金額が一致している場合
    自動的に該当取引が推測されるため、内容に問題がなければ「登録」をして完了

   ・金額が一致しない場合
    「詳細」→「未決済取引の消込」タブを選択→対象の未決済取引を選択

    「差額の調整」に差額調整内容を入力して登録

    このように仕訳されます。支払手数料の処理まで一度に行えますね。

 〇自動取引を使わない場合
  ①消し込みを行う入金明細の絞り込み
   ・「取引」→「取引の一覧・登録」へ移動
   ・「条件を設定」より、収支「収入」、決済状況「未決済」の条件を指定して検索

  ②消込処理
   ・対象の仕訳を選択し、「決済」欄にて「+決済を登録」を選択

   ・入金金額を入力 → 差額が手数料の場合「支払手数料として登録する」をチェック

   ・このように仕訳されます。
    差額の科目について選択できず、「支払手数料」へ計上されます

まとめ

振込手数料と、freee利用時の手数料の勘定科目について見てみました。

freee使用、かつ、手動入力という場合でのお話となりましたが、

freee導入の場合には自動で入力する機能を使いこなすことで導入価値が増してゆきます。

あくまで一時的に手動入力が必要な場面での視点、と捉えてくださいね。


【明日に向けて】

税理士業務が主、その他ホームページの改修を少々。

また暑い日が戻ってきてしまい、汗をかく日々です。