全国旅行支援が開始となり、各地で人々の往来が活発になっています。
となると感染リスクが高まってしまうのが近年のパターン。
事業への影響を極力抑えるために、山口県では感染症に対する備えや対応に要した費用の1/2を補助する制度があります。
第2期の申請受付期間は2023年2月28日までです。
制度の内容
山口県の中小企業等PCR検査補助金の内容は次のとおりです。
| 1 補助対象者 | 次の全てを満たす者 ・県内に事業所を有する事業者（一部例外あり） ・事業活動を行なっており今後も事業継続意思があること ・県税の滞納がないこと |
| 2 対象経費 | 事業者が県内事業所に勤務する従業員に対し負担した次の費用 ・自費検査費用 PCR検査、抗原検査（抗体検査は対象外） 検査キット代（研究用抗原検査キットは対象外） ・陰性証明書の発行料 |
| 3 対象期間 | 次の期間に実施されたものに対する経費 2022年4月1日〜2023年2月28日 ※第1期補助金（2022/4/6〜9/30）に申請済のものを除く |
| 4 補助金額 補助率 | １事業者あたり補助上限額 法人：30万円 個人事業主：15万円 ※補助率は1/2以内 ※補助上限に達するまで、複数回の申請が可能（申請は月1回まで） ※消費税及び地方消費税は補助対象外 |
| 5 申請期間 | 2022年10月3日〜2023年2月28日 ※申請総額が予算額に達した場合、申請受付を締め切る |
| 6 申請方法 | 郵送または電子申請 |
| 7 必要書類 | 山口県中小企業等PCR検査補助金HPにある次の書類 ・宣誓同意書 ・交付申請書 兼 実績報告書 兼 請求書 ・補助対象経費内訳書 兼 実施報告書 ・経費領収書などの写し 個人事業主の場合、本人確認書類 |
| 8 公式HP | https://yamaguchi-pcr.jp |
申請方法は2通りありますが、電子申請の場合は公式HPよりフォームに入力を行います。
会計処理
⑴費用が生じた時
・会社が自費検査費用11,000を負担した
| （借方） | （貸方） | |||||
| 福利厚生費 | 11,000 | 課税仕入 | 現預金 | 11,000 | ー |
・個人事業主が自己の検査用に医療用or一般用検査キット55,000を購入した
| （借方） | （貸方） | |||||
| 消耗品費 | 55,000 | 課税仕入 | 現預金 | 55,000 | ー |
⑵補助金の交付決定時
・自費検査費用につき5,000の補助金額が確定した
| （借方） | （貸方） | |||||
| 未収入金 | 5,000 | ー | 雑収入 | 5,000 | 不課税 |
この補助金については対価性が無いことから、消費税は不課税となります。
また、入金はされていませんが、収入する権利が確定した時点で収益計上を行います。
⑶補助金の入金時
・補助金5,000が口座へ入金された
| （借方） | （貸方） | |||||
| 現預金 | 5,000 | ー | 未収入金 | 5,000 | ー |
まとめ
山口県が実施している中小企業等PCR検査補助金について、その内容と会計処理について見てゆきました。
これら費用はイレギュラーに生じてしまうものです。
制度を適切に利用し、費用負担の軽減や有事への備えとしましょう。
そして申請の際には、募集要領に必ず目を通しましょう！
